大間々散歩
５．鹿田山フットパス周辺の歴史
笠懸フットパスの近くには岩宿遺跡があり、笠懸野岩宿文化資料館、保護観察資料館があります。
１．せせらぎ広場には竣工記念碑が建てられています。
県営ため池等整備事業は、昭和三十三年に、大間々扇状地を中心とする みどり市 桐生市 伊勢崎市に跨る 畑地帯に農業用水をするために施工された県営灌漑事業が礎である。
本事業は造成された施設の老朽化に伴う安全対策と農業用水の安定供給を図るため 昭和六十三年から十五年の歳月をかけて施工した 県営畑地帯総合土地改良事業の保管工事として 水源地に近い大間々町完売地内の導水路役千八百メートルおよび水路橋二箇所等を 平成十七年度から平成二十一年度の五か月に亘り整備し総事業費は三億円を要した。
清水新沼の水は深沢川頭首工から神梅地区の水路を流れ早川貯水池を経てパイプラインにより送水されている。
このように大間々用水土地改良区は 県営工事を三回実施して今日に至り さらに時代と共に 平成十九年度には清水新沼調整池のあるこの地を核に 鹿田山巻尿保全ネットワークを立ち上げ 農業用水の多面的機能の役割を果たすべく事務局を受託し 地域の環境保全にも積極的に取り組んでいる。
これらを世に知らしむるべく また 農業用水の重要性を理解願う目的で せせらぎ水路を建設した。流水は早川貯水池との高低差を利用して送水しており 工事は当改良区役員 地域住民等のボランティア作業と石材供給など多くの協力を得て竣工になった。
ここに県営ため池等整備事業の竣工と末永い大間々用水土地改良区の発展 また平成二十三年三月十一日に起きた東日本大震災被災地の復興と日本農業の躍進 人々の安らぎと安全を祈り せせらぎ水路と共に記念碑を立てて 後世に遺すものである。
平成二十三年十月吉日
大間々用水土地改良区
竹村正雄 撰文
星野一郎 謹書
また、鹿田山周辺案内図には次のように書かれています。
鹿田山周辺案内図より
１．上鹿田地区の概要
標高、地形、地質＝標高は鹿田山南麓の能面道路中央付近が１３２．８メートル、吹上北部が １５８．７メートルで鹿田山を囲むように位置している。山の最高地点は２３５．２メートル。山の地 質は溶結凝灰岩、礫岩、関東ローム層等から成っている。吹上の地名＝吹上は川も無いのに度々水害に見舞われた。之は大雨や長雨が続いた時、鹿 田山の溶結凝灰岩に堰止められて、水が吹きあがってしまうのである。『吹上』の地名はその 状態を表すものであろう。
２．鹿田山をめぐる歴史
鹿田山の丘陵地帯は縄文時代の全期にわたる遺跡が多く、遺物も多く出土しており、古から栄ていたことが分かる。 弥生時代の遺跡は少ないが住居跡が確認されている謙信物見の松＝越後の上杉謙信は永禄年間（１５６０）から天正年間（１５７３）にかけて関東攻略が激しくなった。下野佐野（現、栃木県佐野市）攻略の途次、鹿田山で休息したという。「謙信旗立ての峰、物見の松」などが語り継がれている。 （上州坪山老談記・鹿田老談記）
３．江戸時代
吹上の地域は江戸初期に鹿田村の新田村として開発された。桐原から続く銅山街道があり 足尾御用銅の運搬経路であった。 永禄六年（１６９３）の吹上分の検地帳は別仕立になっている。年貢対象者は２７名、うち、 屋敷持年貢対象面積は合計１５町２反７畝１７歩。内訳＝下畑・７町８反９畝２７歩、下々畑・ ４町６反７畝２３歩、砂畑・１長２反５畝１５歩、萩畑・５反１５歩、 建岩（立岩）と石段＝建岩山頂にわ琴平宮があり神掌の藤生茂吉が明治８年赤堀から来て 山頂に住む、二代目春美も信仰心が厚く、 神とさんと呼ばれ正月飾りや幣束切り、神事を司っ ていた。この山への石段は全部で３３７段あったが、新道路工事の際３２段が除かれた。この石段は薮塚本町大原の椎名敏夫家の先祖（屋号を鍋屋）が寄贈したと伝わる。（元禄年間佐 野より移住したと）山麓の墓に野州阿蘇郡佐野堀米町、金兵衛（文化６年没）の墓がある。 この辺を昔「寮の背戸」と呼び寺があったという。山頂にあった琴平様、山上様、蚕影さん、 雨乞いの神様もすべて鹿田山前の赤城神社々殿裏に移され安置されている。 平成２年３月２９日 高橋光枝・文書
４．七ツ井戸の由来
この地域は地名が七つ井戸、柳井戸と云われるように大雨などで地下水が増すとこの水が湧出することから井戸にちなんだ名前がかなりありましたが、現在残っているものはこの七つ井戸だけです。
云い伝えによると、天明の飢饉の時にも水が枯れなかったと云われています。貴重な史蹟ですからみんなで大切に保存したいと思います。 平成８年３月３１日
上鹿田むらづくり推進協議
上鹿田むらづくり推進協議会
吹上地区むらづくり推進協議会